中古マンションを購入することにしたけれど、物件を見に行くときにどこを重点的に見ればいいのだろう。という人は多いのではないでしょうか。
内見は何件も行っているのに、
「結局どこが良いのかわからない」
「全部それなりに見えてしまう」
と感じていませんか?
そんな人に、不動産買取業者の著者が見ておくべきポイントを6つに絞って解説していきます。
この記事では物件内見時に見るべきポイントと注意しておきたいポイントを紹介します。
要点をしっかりとおさえて、効率よく物件選びができるように、ぜひ参考にしてみてください。
1.マンションのスペック
はじめに見たいのはマンションのスペックです。
これから見に行く物件の建物の内容をしっかりと把握しましょう。
築年数
築年数はここで説明しなくても大概の人は気にしますよね。
築浅(築10年以内程)の物件であれば、よっぽど使い方が悪い人が住んでいない限り、クリーニングやクロスの張り替え程度でほぼそのまま住めるぐらいの状態なことが多いです。
それでも実際に見に行くと「しつけ」の出来ていないペットを飼っていて、匂いや傷などが目立つ物件などもあるので、ペット「可」の場合は注意が必要です。匂いは簡単には取れません。あまりに匂いがひどい場合などは築浅物件でも、匂いを消すのにフルリフォームしなければだめなこともあります。
中古マンションは大きく分けると「新耐震」と「旧耐震」にわかれます。何が違うのかというと、昭和56年6月以前に建築確認を取得したものが「旧耐震」、それ以降に建築確認を受けているのが「新耐震」となります。
販売図面や広告などを見ても記載がないこともしばしばあるので、概ねの目安として、新築時期が昭和58年築~はほぼ新耐震と考えて大丈夫です。(大規模なマンションなど例外も稀にあるかもしれません)(住宅ローン控除に関しては「昭和57年以後に建築された住宅」が新耐震基準とみなされます)住宅ローン減税に関してはこちらを御覧ください。
旧耐震物件を購入する場合は担保評価(銀行の評価)が低くなりがちなので、住宅ローンを組んで購入する場合は借入条件が悪くなることがありますが、その分同じエリアの新耐震の物件と比べて価格が低く設定されることが多いです。
マンションの総戸数
総戸数は概ね20戸前後が小規模マンション、50前後が中規模マンション、100戸以上が大規模マンションとなります。総戸数に関しては基本的に多ければ多いほど良いです。
理由はマンション全体の運営が安定するから。
マンションには管理組合(所有者全員)があり、管理組合で物事を決めていくので(多数決)、その「数」が多いほうが運営が変な方向に進みにくくなり、修繕積立金も総戸数が多いほうが積立額も多くなります。
共有部分に関しても大規模マンションは小規模なマンションと比較して設備が充実していることが多いです。
しかし、都内などの好立地な物件は土地が狭いことが多く、小規模なマンションが多いです。
立地を優先すると小規模傾向、規模感を優先すると郊外傾向となるので、理想の生活はどちらなのか、良く検討する必要が出てくるかもしれません。
どちらも優先したい場合はタワーマンションなどが候補にあがると思いますが、昨今価格の高騰が止まりません。
価格とのバランスを見る必要が出てきます。
ワンルーム混在物件ではないか
「マンションの総戸数」で総戸数に関しては、多ければ多いほど良い、といいましたが、ワンルーム混在物件で総戸数が多い場合は注意が必要です。
管理費と修繕積立金は所有する物件の専有面積の㎡単価で値上げが行われます。
例えば、修繕積立金の㎡単価が100円上がることになると、20㎡のワンルームであれば、上昇額は2000円で済みますが、70㎡の物件の場合は7000円上昇します。
総戸数が100戸で、その内訳が90戸がワンルーム、10戸がファミリータイプのマンションだった場合、ワンルームのオーナーが中心になりますので、ワンルームオーナーからすれば少々の値上げになりますが、ファミリータイプのオーナーにとっては大きな値上げとなることもありますので、ワンルーム混在マンションの物件を購入検討する場合は、平面図などで総戸数の内容を良く確認しましょう。
新築時の分譲会社と施工会社を確認する
新築時の分譲会社によってマンションの作り方に特徴があったり、分譲会社によって管理規約等の内容が定められているので、リフォームする場合に制限がかかる場合があります。
例えば、コスモスイニシアが分譲したコスモシリーズでは、床の構造が直床だったり、三井不動産レジデンシャルが分譲したマンションはカーペットからフローリングに変更不可の制限がある場合があります。
リフォームなどをせずにそのまま住む場合や、現状と同じ構造でリフォームする場合などは特に影響がないですが、直床を二重床に変更したりすると、予期せぬ音のトラブルが発生したり、リフォームで床をカーペットからフローリングに変更しようと考えていたのに、それが出来ないという可能性もあります。
内見したときに床がカーペットだった場合は、フローリングに変更できるマンションなのか確認すると良いでしょう。
施工会社に関しては、定期的に世の中を騒がすような施工不良が見つかります。
問題は施工不良によって不具合が発生した場合の対応です。
大手施工会社の場合は、万が一何かが起こったときに、満足のいく対応かどうかはおいておいて、何かしらの対応が期待出来ますが、小手の場合は倒産されたら泣き寝入りとなることがあります。
しかし、小手施工であっても築数十年経過している物件であれば現在まで大きな問題がなかったことの証明となりますので安心して購入することができるでしょう。
違法建築状態になっていないか
古いマンションでたまにあるのが、違法建築となっている物件です。
違法建築の物件は基本的に住宅ローンがつきません。そのため、流通しにくくなり、その物件を購入するには現金一括払いで支払う必要があるので、購入できる人が限られます。
その分エリアの相場よりも価格が低くなるのがメリットですが、その買った物件を売却することになった場合、売れるまで時間がかかる可能性が高くなります。
違法建築となるマンションでよくあるのが、
1.建築確認済証を取得後に土地の切り売りを行い、建ぺい率、容積率がオーバーしてしまっているとき。
2.建築確認済証を取得後に増築を行い、その増築部分を登記したことによって、容積率がオーバーしてしまっているとき。
3.接道要件を満たしていないとき。
上記3つはたまに見かけますので参考にしてみてください。
違法建築と似たイメージの既存不適格物件もあるのですが、この章が長くなりすぎるので、その説明はまたの機会にしたいと思います。
2.間取りと部屋の状態
物件に到着したら室内を見ていきます。空室なのか居住中なのかによっても物件の印象が変わってきますが、居住中の物件は他人の生活空間なのでなんとなく良いイメージが湧きにくいですが、自分が住んだときに、どんな部屋になるのかをイメージすることが大切です。
空室の物件は部屋が広く見えがち、居住中の物件は狭く見えがちです。
眺望と方位、部屋位置と所在階を確認する
物件についたら室内を見て回る前に、まずは眺望と方位を確認して想像通りか見てみましょう。
メインのバルコニー側に建物が建っていないか、建っていた場合は日当たりに問題がないか、その建物からの目線が気にならないかを確認します。
目線にかかる建物がなかった場合は、その隣接する土地の利用状況を確認しておきましょう。
更地だった場合はいつかその場所に建物が建つ可能性があります。
古い建物がいくつか建っていて、生活感のない感じの場合は、その土地をまとめて購入されている可能性もあります。
大きな土地となっていた場合はそこに内見中の物件と同規模の建物が建築される可能性があるので、状況を確認しておきましょう。
所在階に関しては表記されている階数と実際の階数が違う場合があります。
例えば2階と表記されているが、勾配があり、実際は1階のようだったり、1階と表記されているが実際は2階部分のような部屋位置だったりすることなどもあります。
専有面積と間取り
一般的に40㎡台は1LDKから2DK、50㎡台前半から半ばまでなら2LDKから3DK、50㎡台後半から60㎡台前半は2LDKor3LDK、70㎡~は3LDK以上となっていることが多いと思います。
間取りはその部屋ごとの構造によって2LDK→3LDKに変更ができるタイプと、どうやってもできない場合とがあります。将来リフォームをして間取りの変更を検討する可能性がある場合は、その間取りができるタイプなのか、できないタイプなのかを把握してから購入しましょう。
マンションの構造は大きく分けて2種類に分類されます。1つ目が、柱と梁で作られている「ラーメン構造」で、このタイプの構造のときは室内をまっさらスケルトンにすることができるため、比較的内装の自由度が高いです。
もう一つの構造が「壁式構造」となっており、こちらは「壁」で建物の強度を保っているため、間取り変更などには大きな制限がかかります。メリットは柱や梁がないので部屋の形がきれいなことが多いです。
多くのマンションは「ラーメン構造」が採用されていますが、検討している物件がどちらの構造なのか見ておく必要があります。
見分け方は間取り図に柱があるかないかで判断できるので、間取り図をよく見てみるとひとめでわかると思います。
部屋の状態を確認する
家は住んでいる人によって同じ築年数の物件でも痛み方が大きく異なり、
いつもきれいに大事に使っている人とそうではない人とではかなりの差がでてきます。
きれいで状態が良ければもちろんそのまま住むことができますが、状態が悪い物件の場合は基本的にリフォームを入れないと安心して住めません。
リフォームする予定がない人で、気になる物件の状態が悪かった場合は、その物件は見送ったほうが無難です。
築年数が15年以上経つと設備(浴室、洗面台、トイレ、キッチン、給湯器)に多少の不具合が出てくる頃です。
メンテナンス費用がかかる可能性を頭に入れておきましょう。
設備関係にリフォーム履歴のある物件の場合は、いつ頃何を交換したのか売主に確認してみましょう。
浴室と洗面台、トイレは製造年が書いていない場合が多いですが、キッチンは換気扇(裏側)に、給湯器は本体に製造年月が書いてあるので、交換歴がありそうな場合は確認してみましょう。水回りを同時期に交換していそうな場合は参考になります。※換気扇のみ交換している場合もあるのでキッチン本体と換気扇の年代に違和感がある場合は参考になりません。
次に床のダメージ具合を見ていきましょう。
床の構造は二重床構造と直床構造に別れます。
二重床の場合は床鳴りがないか、下地がだめになっていないか確認します。
部屋を歩いてみて、ギーギーいう場合や部分的にふわふわしている箇所がある場合は床の下地がだめになっている可能性があります。
勘違いしがちなのが直床構造でフローリングの場合、遮音フローリングが使われていると、フローリングの部分が全体的にふわふわしますが、それはフローリングの裏についているスポンジ状の遮音材の影響ですので床が傷んでいると勘違いしないようにしましょう。
直床構造の場合は「不陸」があるかどうかを確認しましょう。
「不陸」とはコンクリートの床がたわんで波打っていたり、水平でなくなっている場合のことを指します。
スリッパを履かないで歩いてみると足に引っかかる感覚があったり、足裏に違和感があるときは不陸が発生している可能性があります。フローリングのリフォームを考えている場合はフローリングをそのまま貼ると、仕上がりに影響がでる場合があります。不陸を是正する場合はレベラーで高さを調整する必要があるので費用が余計にかかります。
先程述べた、遮音フローリングを上から貼る場合はフローリング自体がふわふわしているので不陸の影響を受けにくいです。
3.近隣の住民の状況と、過去に事件や事故などないか
物件を購入したあとに後悔しないように、近隣に住む人々はどのような人なのか調べてみましょう。
内見時に意識しておくだけで防げる場合も多くあるのでこの章ではそのポイントを抑えていきます。
見てわかることや、聞いてみないとわからないことなど様々ですが、なるべく自分で確認をしていきましょう。
そんなことは仲介会社の仕事でしょ、と思われるかもしれませんが、仲介会社の調査には限界がありますし、いざ、なにかあった場合に大変な思いをするのは購入者自身です。
補足ですが、「特になにもない」ことがほとんどです。
「特になにもない」ことの確認だと思って取り組むといいです。
あんまりしつこく売主に聞いたりすると相手の心象を悪くします。
告知事項はないか
マンション全体と室内で心理的な瑕疵がないかを、念の為確認しておいたほうが良いです。
心理的瑕疵とは建物の構造や設備に不具合がなくても、過去に起きた事件や事故(孤独死、自殺、殺人、火災など)がある場合は買主に対して告知義務が発生します。
こういったことを隠して売った売主は契約不適合責任を負いますが、実際には売主から現金がなくなってしまっていれば売買代金を取り戻すことはできませんし、契約不適合責任が適用できても多大な労力を使うことになります。
しかし、相続などで手に入れた物件だった場合などは売主自身が本当に何も知らない場合もあります。
過去にどんなことがあったとしても全く気にしませんよ、という方もいると思いますが、告知内容によっては価格設定が高いこともあり、買主が不利となることもあるので、一般的な調査で分かる範囲の内容は確認を怠らないようにしましょう。
確認方法は、
1.売主に直接聞く(中には意図的に黙っている人もいるが、基本聞く)
空室で直接聞けない場合は、仲介会社に確認してもらう。
2.管理人に聞く(管理人は結構情報通です)
3.売却動機が相続の場合は謄本を見る
相続で物件を手に入れた現所有者の登記の内容を見ると、所有権移転の理由が相続となり、相続の時期が記載されています。その記載されている時期が、令和◯年◯月◯日から令和◯年◯月◯日となっている場合は孤独死の可能性があります。
しかし、孤独死の場合は発見が遅れたり、特殊清掃まで行った場合は告知義務が発生しますが、軽微な場合(早期発見の自然死や病死等)は告知義務がありません。
マンションの管理会社に確認すれば話が早いように感じるかと思いますが、管理会社はマンションの告知事項等の開示はプライバシーの観点から、知っていたとしても情報を開示してくれません。
告知事項の投稿サイトで有名なものもありますが、私の感覚では信憑性が低いです。書いてある内容が噂話程度のものから、告知の内容が重いものでも、人に説明ができるレベルの確認が取れないことが多いです。逆に結構重い告知事項のある物件でも記載のないことがよくあるので、気になるなら見てみれば、程度に考えたほうが良さそうです。
マンション内でのトラブルがないかを確認
よくある代表格のマンション内のトラブルは「音」によるトラブルです。
内容は様々ありますが、経験したことのある内容としては、
・下階の住人が騒音に敏感で普通に歩いているだけなのに「うるさい」とクレームを付けてくる
・犬の鳴き声がうるさい
・フロアに響き渡るような破裂音を定期的に出す住民がいるetc…
いろいろあります。
「匂い」のトラブルもよくあります。
たばこをバルコニーで吸うのをやめてくださいと掲示板に書いてあったり、ペットのトイレを共有部分でさせないでください、などの注意書きが書いてあったり様々です。
その他、気が触れている住人が上下左右にいる場合、想定外のクレームを付けられてトラブルとなっている場合などもあります。
購入検討している物件の周りに変な住人がいないかは絶対に確認しておきたいポイントです。
残念ながらそのトラブルを隠して売りつけてくる売主は一定数必ずいます。
そのことが管理組合で大きな問題となっている場合は、マンションの掲示板に掲示されていたり、総会の議題に上がっていたりすることがあるので、内見時には必ず掲示板を見ておくようにしましょう。
前の章でもいいましたが、住人同士のトラブル等がないか管理人に聞いてみるのも有効です。
内見後前向きに購入を検討する場合は議事録の3期分を仲介会社に取り寄せてもらうと良いです。
総会で話し合われた内容を確認することが出来ます。
内見する部屋の周辺にゴミ屋敷はないか
購入する可能性のある物件の周辺にゴミ屋敷がないかを確認しましょう。
万が一、上下左右等の近くの住戸がゴミ屋敷だった場合は大変です。
想像に難しくないと思いますが、特に夏場は匂いと虫が大変なことになります。
内見時に確認できることは
・当該物件を外側から見てみる
バルコニーに物が溢れていたりする場合は、室内がゴミ屋敷になっている可能性があります。
・当該部屋の共用廊下から隣の部屋の窓を見てみる
窓にぎっしりと荷物のシルエットが写っている場合は注意しましょう。
・廊下などの共有部分で異臭はしないか
ゴミ屋敷の周辺は異臭がすることがよくあります。
4.共用部分の確認
マンションによって様々な共有設備や施設があります。
充実している物件もあればそうではない物件もありますが、その設備が現在も稼働しているのか、使用することができるのかも確認しておくと良いです。
維持管理に大きなお金のかかる設備
大規模マンションでは共有設備を売りにしている物件もあります。
規模感があるマンションならではの設備としては屋内プールや大浴場、スポーツジムなどがありますが、これらは維持、管理に大きな金額がかかるため、マンションによっては稼働を止めていたり、使用できる期間や時間が制限されている場合もあります。
期待していた設備が使えないとなると、この物件を購入した意味がなかった、ということになりかねませんので、内見の際は必ず共用施設の確認もしておきましょう。
また、現在は稼働中でも維持するのが難しくなっており将来的に廃止を検討している可能性もあるので、そのような話が組合であがっていないかも確認しておくと良いです。
駐車場、駐輪場、バイク置き場を確認する
マンションの駐車場は機械式の駐車場であることが多いです。
車の所有を検討している場合は空き状況の確認はもちろん、空きがない場合はマンションの周辺に駐車場が借りられるのか、空いていても、停める予定の車が空いているスペースに止められるサイズなのかを確認しておきましょう。
また、空きが出た場合はすぐに借りられるのかも確認しておきたいポイントです。
空きが出た場合によくあるパターンとしては、
1.順番待ちリストにエントリーしておき、空きがでたら順番に入っていく
2.空きが出るのを待っている人たちの中から抽選、
3.数年に一度、駐車場を借りたい人たちで抽選を行う、
がメジャーなやりかたです。
機械式駐車場は維持、管理に大きなお金がかかるため、修繕積立金を圧迫するので、マンションによっては機械式駐車場を廃止して駐車スペースを減らし、平置きのみに変更するマンションもなどもありますので、よく確認しておきましょう。
駐輪場は比較的空いていることが多いですが、マンションによっては駐輪スペースに空きがないことや、空いていても上段部分のみとなっていることがあります。一住戸1台まで借りられるケースが多い印象ですが、物件によってまちまちなので、自転車が必須の人は確認が必要です。
バイク置き場は需要が少ないので止められるスペースも多くありません。
50cc以下のミニバイクと50cc以上のバイクとで分けられていることが多く、大型車(ハーレーなど)は停められないことが多いです。バイクが必須の人は良く確認しておきましょう。
駐車場、駐輪場、バイク置き場で注意したいのは、確認時点では空きがあっても、物件の引き渡し時には状況が変わり、空きがなくなっていることもあります。
こればかりは先着順なのでどうにもなりませんので、駐車場など、どうしても抑えておきたい場合は物件の引き渡し前に駐車場の契約ができないか交渉をしてみるのも良いでしょう。※全く取り合ってもらえない場合もあります。
オートロックと宅配ボックスの有無
オートロックと宅配ボックスはあるに越したことがない設備の代表格です。
オートロックがあると、招かざる客を簡単にかわせますし、普段居留守を使っているのに、玄関を出たらたまたま出くわす、なんてこともおこりません。
ただ防犯面で考えたときには、普通のマンションのオートロックぐらいであれば簡単に突破出来てしまうので、あんまり役にはたたないような気もします。
宅配ボックスに関しては必須の人も多いのではないでしょうか。
ただ、築年数の古いマンションにはついていないことも多いので優先順位をどのように考えるか、になりますね。
オートロックと宅配ボックスのないマンションであれば荷物が届く日の玄関前に宅配ボックスを出しておく、など対応することは出来ますが、オートロックがあって、宅配ボックスがないマンションは部屋の前においておいてもらうことが出来ないので、一番不便な気もします。
最近、法律が変わり、宅配業者が管理会社の許可を受けて、デジタルキーとやらでオートロックを突破し、玄関前に置き配が出来るようになったみたいなので、宅配ボックスの有無は将来的に優先順位を下げても良いかもしれません。
ゴミ捨て場
マンションのゴミ捨て場で一番条件がよいのは24時間ごみ捨て可の物件です。
曜日や時間の縛りがないので圧倒的に楽です。
でも、物件としてそんなに多くはないので優先順位は低くて良いポイントだと思います。
それよりも優先するポイントはたくさんあります。
5.管理会社の有無とマンションの修繕について
多くのマンションは建物の管理を管理会社に委託しています。
管理会社は大小様々な会社がありますが、ちゃんと管理してくれている会社であればどこの会社でも大きな違いはありません。
管理会社と組合(区分所有者)がうまくいかなかったときは管理組合の総会によって管理会社が変更されている場合などもあります。
管理会社の入っていないマンションは「自主管理」物件となり、組合員みずからマンションの維持管理が行われます。
メリットとしては管理費が抑えられることが最大のメリットです。
デメリットとしては、組合員は売買などで変わることがあるため、建物の維持、管理をしていた中心人物がいなくなった場合、誰がその後を次ぐのかが問題となります。
自主管理のマンションのリスクとしては、非常に稀ですが、管理組合の資金を預かっている組合員(理事など)が資金をを使い込んでしまった(横領した)、なんてことも起こり得ます。
自主管理のマンションを検討している場合は、銀行口座と銀行印が別々の組合員が管理しているかを確認しておきましょう。(通帳だけではお金をおろせないため)
建物の維持、修繕に必要な修繕積立金について
マンションのような大きな建築物を維持していこうとすると、当たり前ですが莫大なお金がかかります。
その費用を捻出するために、組合員は毎月修繕積立金を管理組合に積み立てていきます。
その積み立てられた修繕積立金から時々起こる軽微な修繕から、十数年に一度行う大規模修繕の支払いをします。
修繕積立金は築数十年経過している物件なのに、分譲時から大きく値上げしないで上手に運営できているマンションもあれば、築10年程度で大きく値上げされている物件もあります。
昨今、物価高の影響で修繕費用も分譲時に想定していたよりも費用がかかることから、想定以上の値上げをしているマンションが多いですが、修繕積立金があまりに高くなりすぎたマンションは、資産価値が下がります。
共有部分などに破損している場所はないか確認する
建物にクラック(ひび割れ)が入っていたり、防水処理が切れていたりすると雨漏りなどが起きる可能性があります。
マンションは雨漏りなどが起きた場合は、組合に修繕依頼をしますが、修繕積立金に修理するだけの余裕がなかったり、原因究明が出来なかった場合は、最悪直せない、ということがおこります。
内見時、天井に雨漏りまたは漏水の形跡が見られた場合は、必ず修繕出来たのか、出来ていないのかを確認してください。※雨漏りや漏水があった物件は天井にシミが残っていることがあります。
管理人の勤務状況を確認
マンションの管理人の勤務状況は、1、管理人不在、2、日勤(◯曜日から◯曜日、◯時から◯時まで)、3、巡回、4、住み込みのどれかに該当します。
2、の日勤と3、の住み込みで管理されている物件は管理人の滞在時間が長いのでマンションの共有部分がきれいに保たれていることが多いです。
反対に1、管理人不在、3、巡回、で管理されている物件は管理人が清掃をするのではなく、清掃業者が週に1、2回程度清掃に来るので2と3の物件と比較した場合、内見に行ったタイミングによっては汚れが目立つ可能性があります。
しかし、管理人の出勤が多ければ、その分その管理人の人件費がかさみますので管理費が高くなる傾向があります。
6.マンションの立地を確認
購入を具体的に検討している物件を内見するときは、その物件がどのような立地なのかを良く調べましょう。
仲介会社の車に乗って現地に行き、建物を見ただけで購入を進めるのは危険です。
内見した物件を気に入った場合は物件の周辺を歩いてよく確認をしてください。
駅距離と駅までのアプローチ
販売図面に記載されている駅までの距離(〇〇駅まで徒歩◯分など)の表記は単純に1分あたり80mで計算した時間となっています。実際に歩いてみると、駅までかかる時間は表記されている時間よりも長いことがあります。その差は勾配や信号の影響だったり、普通は使わないような道を使った場合の距離だったりするからです。
また、駅までの道が車の抜け道となっていて速度の早い車の往来が多いのに、ガードレールがなかったりする場合などもあります。そのような道だと子供が小さいときなどは特に心配になりますので、他にルートがないかも確認しておきましょう。
物件がバス便の場合はバスの本数を確認します。
場所によってはバスの本数が極端に少ない場合などもあり、少し帰るのが遅くなると、もうバスが無い、なんてこともありえます。
物件周辺の嫌悪施設の有無
嫌悪施設に明確な定義は無さそうですが、騒音、匂い、振動、危険性のある施設がないかは確認しましょう。
それ以外にも宗教施設や墓地、刑務所や風俗なども周辺にないかを見ておきたいです。
騒音や匂いなどは時間帯によって、あったりなかったりする場合もあるので、疑わしい施設を見つけた場合は曜日と時間を変えて何度か様子をみてみましょう。
一般的には嫌悪施設と言われるようなものでも、何を嫌悪施設と考えるかは人によっても違うと思うので、自分や一緒に住む家族が気にならないような施設はあっても気にしなくて大丈夫です。
住環境に直接影響するスーパーやコンビニなどの商業施設の有無と学区
日々生活をしていくには、日用品等の買い物が出来る施設が不可欠です。
スーパーやコンビニなど、良く行くであろう施設が物件の周辺にあるかを確認しておくことはとても大切なので、よく確認をしておきましょう。
学区に関して、この物件を購入した場合、子供がどこの小学校や中学校に通うことになるのかを事前にしっかりと確認をしておきましょう。いくつかの物件で悩んでいるときも学校までの距離やアプローチなどは物件を選ぶにあたり、大きな選考要素となるはずです。
物件によっては想像よりも小中学校までの距離がすごく遠かったりすることもあります。
◯その他、人によって内見時に確認しておいたほうが良いこと
ここでは上記のカテゴリーに入らなかった、人によって内見時に確認をしておいたほうが良いことを書きます。
ペット飼育の可否
ペットが飼育できるマンションが良いか悪いかは人によって考えが異なる部分かと思います。
ペットが飼えても飼えなくてもどちらであっても特に興味がない人もいるでしょうし、すでに犬や猫を飼っている人はペット可が絶対条件になると思いますし、逆に動物が嫌いな人はペット不可の物件が良い物件となるかと思います。
一番良くないのがペット不可の物件で犬や猫を飼育することで、最悪の場合、組合から引っ越しを迫られます。
また、マンションでは飼育できる犬や猫の頭数や大きさの制約があることが多いので良く確認しなければいけません。
内見時に犬や猫を飼っている人を見かけても、ペット不可の物件なのに勝手に飼育している人、の可能性もありますし、ペット可だった物件の規約が途中で不可に変わり、現在飼っているペット一代限り認める、などのような規約になっていることもあります。
まとめ
中古マンションの内見で「ここだけは必ず見るべき」6つのポイントというテーマで記事を書いてみましたが、細分化すると、全然6つのポイントに収まりませんでした。
今回の記事の内見で見るべきポイント6つは
1.マンションのスペック
2.間取りと部屋の状態
3.近隣の住民の状況と、過去に事件や事故などないか
4.共用部分の確認
5.管理会社の有無とマンションの修繕について
6.マンションの立地を確認
上記の内容を内見時に確認しておけば、大きな失敗をする可能性は低くなると思います。
それでも想定外のことなどがおこることもあるのでその時はその時で考えていくしかありません。
あまり深く考えすぎずに、気に入った物件を前向きに検討していくのが、一番後悔しない物件選びにつながると思います。