自宅の住替えを検討していて仲介会社に売却の相談をしてみたら、「今が売り時です」と言われたけど、果たして本当なのか。と悩んでしまっている人もいるのではないでしょうか。
住替えを本格的に考えなければいけない理由がある人も、理由はそこまであるわけではない人も、一緒にどんな人が「今が売り時」なのかを考えていきましょう。
将来の相場は誰にもわからない
「今が売り時です」と言われたときに売却を検討している人が思うことは、今売るよりも、もう少し待ったほうが高く売れるのではないか。ということではないでしょうか。
その答えは、待ったほうが今よりも高く売れる場合もあるし、安くなる可能性もあるし、変わらないときもある、です。
問題は本当に売らなければいけないタイミングで相場がどうなっているか、ということですが、将来の相場は誰にもわかりません。
今は物価高が続いているので住宅を含めた様々な物の値段が上がっているなかで、中古マンションだけ値段が下がっていくというのは考えにくいですが、不動産は金利や為替相場、株式相場や災害等によっても相場は変わっていきます。
そのため、住宅ローンの金利が上がったり、円高になったり、大きな災害などが発生した場合など様々な出来事によって不動産相場も影響を受け相場が下がる可能性はあります。
「今が売り時です」と言われたときに、不安な気持ちだったり、もう少し待ったほうが高く売れるかも、と考える人は、その「もう少し」がどのぐらいの期間なのかにもよりますが、中古マンションを売りたい理由があるのに、その時に売らなかったことで後に後悔することになるかもしれません。
その理由は普段私は中古マンションの買取再販事業を行っているのですが、契約から引き渡しまでの期間が6ヶ月以上あるときはかなり慎重にその物件を購入するかどうか考えます。
もしも契約から引き渡しまでの期間が1年以上先となるような場合は、その物件をすごく安く買える場合を除いてその物件を購入するのをやめます。
理由はそれだけ先になると、その購入した物件が売りに出せるようになった時期に、その時の相場がどうなっているか想像がつかないためです。
もしも相場が大きく変動した場合、査定時点で想定していた範囲内の価格では売れない可能性が出てきます。
事業で不動産売買をしている場合は、そのぐらい時期や期間に関してシビアに考えます。
将来的に売らなければいけない理由がある人は、査定時点で提示された金額に納得しているのであれば、売却に向けて話を進めたほうが賢明でしょう。
売らなければいけない理由があるときは「今が売り時」
売却を少しでも検討している人は、何かしら「その理由」があるはずです。
例えば
- 家族が増えて手狭になった
- マンションを相続したがその物件に住んだり貸したりする予定がない
- 転勤になった
- 住宅ローンの支払いが厳しい
- 離婚する
- 施設に入る
- 家族と同居する
- 実家に帰る
- 現金が必要
など、人によって売却理由は様々です。
マンションは持っているだけでも管理費や修繕積立金、固定資産税、都市計画税などのランニングコストがかかります。
そのコストはマンションにもよりますが、年間数十万円はかかります。
そして前の章で書いたように相場は変動しますし、上で述べたように所有しているだけでもコストがかかります。
数年後に売却をして仮に100万円今売るよりも高く売れたとしても、保有コストを考えればあまり意味がありません。
所有しているマンションに現在住んでいるのか、いないのかによっても状況は変わりますが、
上記のような理由がある人はほとんどの場合、「今が売り時」に該当するのではないか私は考えます。
高く売れそうなタイミングだからといって買い替えを試みる場合は注意が必要
今売れば物件が高く売れそうだからという理由で、売却をしてから買い替えを試みる場合は注意が必要です。
当たり前ですが、今住んでいる家と同じエリアで買い替えをする場合、自分の物件が高く売れるタイミングなのだということは、購入する物件の値段も高くなっています。
そのような理由で買い替えを考えている人はグレードアップを考えている人が多いと思いますが、物件を売却してから一度賃貸に出て、購入先を探す場合、希望する物件の規模やグレードだと予算が足りなくなる可能性があります。
また、予算に問題がなかったとしても、人気エリアの場合、売りに出ている物件自体が少なくて買い替えできない場合や、やっと希望の条件の物件が出てきても想定していたよりも売値が高くて断念するしかない場合などもあります。
最悪の場合、買い替え先の物件を見つけられずに、そのまま数年間賃貸に住み続けなければいけなくなったり、エリアを変更しなければ物件を購入することが出来なくなる可能性があります。
実際に売る気が全くないなら売却相談をしない
「今が売り時です」と言われたときに売却を躊躇する人の中には本当に売る気のない、傍から見たら、完全に冷やかしのような人もいるかも知れません。
単刀直入にいうと、なにを言われたとしても売る気のないような人は売却査定の相談をしないほうが良いでしょう。
相談した本人も相談された側の人もみんな不毛な時間を過ごすことになります。
ただ自分の家がいくらぐらいで売れるのかを知りたいだけの人はマンションレビューなどのサイトにアカウントを作れば、自分のマンションが過去にいくらぐらいで売りに出てきたのかがわかる「販売価格履歴」を見ることが出来ます。
そこで自分の住んでいる部屋と条件の近いものを参考にすると、概ね自分の住んでいる家の売れる価格を知ることは出来ます。
仲介会社は表向き「売る気がなくても、査定だけでも大歓迎です」という会社もあるとは思いますが、本気でそう思っている人はいません。
本当に迷惑になるので、全く売る気のない人は売却相談するのをやめましょう。
実際に仲介会社に相談に行ったなら、きっと「今が売り時」と考えて大丈夫
売らなければいけない理由があって、冷やかしでもない場合に仲介会社に足を運んで売却相談をおこなってきた人は「今が売りどきです」と言われなかったとしても「今が売り時」だと私は考えます。
今まで住んできた家には思い出もあり、住み替えに不安がある人もいると思いますが、実際に行動に移すほど住み替えを良く検討しているわけです。
希望する条件で住替え先が見つけられそうにない場合は住替えを断念することもあるかとは思いますが、そうではない場合は踏ん切りをつけて話を進めるのが賢明でしょう。
ここまで書いてきたように不動産の相場は想像しているよりも悪い方向に動いてしまう場合もありますし、時間が経てば歳も重ねます。
売却の動機が買い替えで、新たに住宅ローンを組み直す場合などは、なおさら早く行動したほうが、選択肢も後に同じ行動を取ったときと比べて多いはずです。
また、売却を先延ばしにしたときに相場が下がり、現在想定している価格では売れなくなるかもしれません。
この記事で書いてきたように、ほとんどの人は中古マンションの売却は思い立ったが吉日です。
「今が売り時です」と言われた場合はその言葉の通り、売却を前向きに考えるのが得策だと私は考えます。
ぜひこの記事を参考に「売り時」を前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
売却を進めてこれから始まる新しい生活は、あなたの理想とする人生の中でもきっと良いターニングポイントとなるはずです。